鋭利なコーナー部分のアルマイト皮膜剥がれを防止
- お客様の課題
- リング形状の製品にアルマイト処理を施したところ、鋭利なコーナー部分の皮膜が剥がれるトラブルが発生してしまった。量産品のため剥がれが無いようにしたいが、原因不明で困っている。
- 課題解決のポイント
- 剥がれの原因はいくつか考えられますが、当社でははじめに前処理条件の見直しを行います。
一般的に前処理とは脱脂洗浄や酸活性、エッチングなどが挙げられますが、今回のケースのように、剥がれのお悩みは多くの場合前処理の見直しで改善します。
今回の場合は、エッチングをしっかりかけることにより素材の表面に凹凸をつけ、皮膜が密着しやすくなるようにして、いくつかのパターンで試作を行いました。
また、膜厚のコントロールを行ったところ、皮膜が一定以上になると剥がれが起きやすいことが判明したので、処理条件の調整を行い、最適な膜厚を発見しました。
- 行った処理
- 前処理条件の工夫と適切な膜厚の調整により、以降の量産品は剥がれが起きなくなりました。
アルマイト皮膜の剥がれでお悩みの方は、一度当社までご相談ください。
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