複雑形状の光学部品に艶消しのアルマイト皮膜を均一につけることで光の乱反射を低減
- お客様の課題
- 光学製品に使う部品の内部構造が螺旋状になっており、内部まで艶消し処理がかからない部分が発生したことで、光の乱反射がおこる。
- 課題解決のポイント
- アルマイト処理は、アルミニウムを特殊な溶液中に浸し電解処理を行う処理ですが、電流分布の不均一さで皮膜の厚さが異なります。複雑形状製品や、止まり穴のような中空部分などでは特に均一な皮膜を生成することが難しく、均一な処理を行うには相当な技術が必要です。
光学部品などでは光の分散が不均一になることを防ぐために艶消しアルマイトを行う事が多く、今回のお客様も皮膜を均一にすることが解決の方法でした。
春日井アルマイトでは、量産向きの全自動ラインと、細かな作業が得意な手作業ラインを併設しており、今回のように内部構造が複雑な場合は手動ラインで電流分布を調整するなどの対策を行って処理をします。また、染色も手動で行うため、均一な艶消し処理と染色を実現することができました。
- 行った処理
- 全自動の機械では対応できない調整を手作業ラインにて行うことで、製品内部の複雑形状品にも均一な膜厚のアルマイト処理が可能となり、不良を解消しました。
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